CPAは「高いから広告を出せる」ではなく「LTVが高いから結果としてCPAが上がる」
CPAは「高いから広告を出せる」ではなく「LTVが高いから結果としてCPAが上がる」
まとめ
- CPA は Cost Per Acquisition(顧客獲得単価)の略で、1 件のコンバージョン獲得にかかった広告費を示す指標
- 「CPA が高いから広告費を厚く張れる」は因果が逆。正しくは「LTV が高いから CPA が高くても回収できる → 結果として広告費を厚く張れる → 競争でさらに CPA が上がる」
- 高 CPA な顧客層は「採算が合う高 LTV 層 = 取り合いになっているリード」と読む
「CPA が高い → 広告費を厚く張れる」は因果が逆
会話で「特定の顧客層の CPA はかなり高い」「だから動線で取りこぼすのは損失が大きい」という話が出た。これを説明しようとして、つい次のように書きたくなる。
CPA が高いから広告費を厚く張れる
書いてみて違和感があった。因果が逆。正しい連鎖はこうなる。
- LTV が高い(その顧客層は獲得後に大きな売上を生む)
- → CPA が高くても採算が合う(1 人あたりの回収額が大きいから)
- → 広告費を厚く張れる(高い単価でも入札に耐えられる)
- → 競合も同じ判断をするので結果として CPA が高騰する
CPA は原因ではなく結果。広告費を厚く張れるのは LTV が高いからで、CPA が高いのは「みんなが厚く張った結果の現状値」にすぎない。
高 CPA を見たときの読み方
業務で「この施策の CPA が高い」と言われたら、自分は LTV とセットで考えるようにしている。LTV が十分高く ROAS でプラスが取れているなら健康な状態で、むしろ予算を増やせる場面。LTV に対して CPA が大きすぎるなら、入札を絞るか別チャネルに切り替えるか、LTV を上げる施策(リテンション・アップセル)と並行するかのどれか。
「CPA が高い = 悪い」とも「CPA が高い = 良い」とも言えない。LTV とセットで読まないと判断を誤る指標、というのが個人的な整理。